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  • なまえのないねこ

    竹下文子 文 町田尚子 絵 小峰書店 1500円 2019年4月 


    絵本ナビというHPがあります。
    その中で、猫の絵本のNO1に選出されていました。
    上手にかかれた紹介文でしたので、
    引用させていただきます。
    お気に召された方はぜひ、絵本ナビのHPから、
    ご購入下さい。⇒絵本ナビのHPへ


    みどとろ 絵本ナビHPより
    「黒ねこサンゴロウ」シリーズ(偕成社)の竹下文子さんと、
    『ネコヅメのよる』(WAVE出版)の町田尚子さんがタッグを組んだネコ絵本。
    その触れ込みだけで、期待感がグッと上がります。
    表紙にはこちらをじっと見上げるキジトラ模様のネコ。
    その表情は少し寂しげで不安げ。何かを一生懸命訴えているようにも見えます。
    鼻と片耳にはケンカの跡。きっと野良猫なのでしょう。

    靴屋のネコは「レオ」、本屋のネコは「げんた」、八百屋のネコは「チビ」。
    町のネコにはみんな名前がついているのに、このネコには名前がありません。
    お寺のネコ「じゅげむ」に「じぶんで つければ いいじゃない。じぶんの すきな なまえをさ」と言われて、町を歩きながら自分に合う名前を探しはじめます。
    「かんばん」「やじるし」「くるま」「のらねこ」「へんなねこ」「あっちいけ!」
    なかなか名前は見つかりません。
    ベンチの下、空を見上げて、雨が止むのを待つネコ。
    その心の中まで、雨音が響き渡ってきます。
    すると「ねえ。おなか すいているの?」とネコに訪ねる優しい声。
    その声を聴いて、ネコは自分が本当に求めていたことに気づきます。それは……。

    空前のネコブームと言われる昨今。
    スコティッシュフォールドやマンチカンなどの人気の猫種がいる反面、
    絵本に登場するキジトラは、日本に一番多い模様のため、
    里親などに出されても、あまり引き取り手がいないのだそうです。
    名前を探して町中をさまようネコの姿を見ていると、
    「名前のないネコ」が一匹でもいなくなり、どのネコにも名前がつき、
    あたたかな家庭に迎えられるよう、作者お二人の願いが込められているようにも感じます。(木村春子  絵本ナビ編集部)

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20221214