本文へスキップ

怖い絵本

 本の名前 文 出版社 
地獄 じごく
千葉県安房郡三芳村延命寺所蔵
監修 宮次男
風濤社
1300円
1980年
1983年6刷
なおみ

谷川俊太郎作
沢渡朔 写真
福音館書店
900円
1992年
2007年1刷
魔術師アブドゥル・ガサツィの庭園
 C・V・オールズバーグ
村上春樹訳
あすなろ書房
1500円
2005年
2014年5刷
 おんなのしろいあし
岩井志麻子作
寺門孝之絵
東雅夫編
岩崎書店
1500円
2014年
いるの いないの 
(表紙:著作権保護コンテンツ)
京極夏彦作
町田尚子絵
東雅夫編
岩崎書店
1500円2012年
2014年7刷
 日本妖怪図鑑
岩井宏寛文
川端誠絵
文化出版社
1600円
1987年
2023年16刷
  耳なし芳一
小泉八雲 原作
船木裕文
さいとうよしみ絵
小学館1400円
2006年
おいで
 
有田奈央 文 
軽部武宏 絵 
新日本出版社 2019年 
1500円

地獄


前書きから
 
この本の中の地獄絵は、千葉県安房郡三芳村延命寺に所蔵されている十六�幅の絵巻を元に構成したものです。

 地獄絵はいろいろな様相をもっていますから、見る人によっては受け取る意味はそれぞれ異なってくるでしょう。
 私たちは、これを見る子供らが、「死ぬことはこわいことだ」ということを強く心に刻むであろうと、それを主題に絵本づくりを思いたちました。本の制作に先立って、小学校二年生の男女三十四名に絵を見せ、感想を求めました。結果は、「死ぬのはいやだ。こんなところへ行きたくない」と異口同音に答えて、私たちの予想をうらづけました。
 ひとの死に対する恐れは本能といわれるものでしょうが、それはまた、学習によって強められることを、日常の経験を通して私たちは知っています。昔の人が医学が未発達のそのころ、地獄絵を子どもらに見せ、死の怖れを語り、行動の自制を求め、生への執着を強めて子孫の持続を計ろうとした。と考えると、この絵図はその時代の人が生んだ大いなる叡知の一つといえます。

 文明は危険な環境を日々ふくらませています。それにひきかえ「死のこわさ」を学習するチャンスは、ますます遠のくばかりです。
 いま、私たちが子供らにしてやらねばならぬこと、それは、生きることのよろこびたのしさを存分に教え、と同時に自らの生命を尊び、自らそれを強く守るという心を培ってやることでしょう。それはまた、他者への思いやりや生命を尊ぶ心につながっていきます。
 死を恐れることのない子供らが育っていくとしたら、こんなにこわいことはありません。
1980年8月16日                           風濤社

耳なし芳一


怪談といえば、小泉八雲。小泉八雲といえば怪談。
英語の教科書に、小泉八雲のろくろ首の話、ありませんでしたか。
「耳なし芳一」、久しぶりに読み返しても、小泉八雲の怪談は、怖いと思いました。

小泉八雲(ラフカディオ・ハーン):1850~1904 イギリス人の小説家。雑誌特派員として来日後、小泉節子さんと結婚し、「小泉八雲」として活躍されました。とても日本を愛して下さった作家さんです。作品に「怪談」「日本の面影」など。

船木裕: 1946~ 英語文学およびロシア文学の翻訳家 著書に「オデッセウスの冒険」ちくま文庫。「柳田国男外伝」など。

さいとうよしみ:1963年 1983年東京芸術大学油絵科に入学。著書に、「花のき村と盗人たち」新見南吉作 さいとうよしみ絵 小学館 2005年、 「さるのこしかけ」宮沢賢治 さいとうよしみ絵 小学館 2007 などがある。

いるの いないの

おばあさんの いえで くらすことになった。
とても ふるい いえだ。
で 始まります。
古い家は梁があって、天井が張ってなくて、屋根裏が暗く奥深く見えます。
その暗がりに、、、。

はりから でんとうが さがっている。
そこから うえは うんとくらい。
はりより ずっとうえに ちいさな まどがある。
そこから あかりが はいってくる。
それでも うえのほうは くらい。
「うえのほうはくらいねえ」

あるひ ぼくは また はいりのうえの くらがりを みていた。
そしたら。
まどのよこくらいに おこった おとこの かおがあった。
すごく こわい かおだ。じっとしたを みている。
こわい

怖いです。絵。
作家の京極夏彦氏。
京極夏彦:1963年~。「今昔百鬼拾遺 鬼」「今昔百鬼拾遺 河童」「今昔百鬼拾遺 天狗」を出版。
世界妖怪協会・お化け友の会を水木しげるらと行ってます。
京極夏彦氏に興味のある方は、17歳の特別教室 地獄の楽しみ方 講談社1200円2019年11月 を。


あかいくつ

大人になった女性に聞いた「怖かった絵本」の答えの中で意外だったのが、「あかいくつ」。
確かに今読むと、女性の生き方を、諭しているような絵本です。
「オール ジェンダー」の時代に、女性という言葉が禁句になりつつありますが、「女性」として生きる場合、奔放に生きると、危険につながることがあります。
「あかいくつ」には、そんな戒めがあって、子供の時の記憶として、怖いと感じたのかもしれません。

アンデルセン童話 文:岩崎京子文 絵:降矢なな 女子パウロ会 1300円 2004年 2005年2刷


アンデルセンさく 神沢利子ぶん いわさきちひろ え 偕成社 1000円 1968年 2014年45刷

おいで


有田奈央 文  軽部武宏 絵 新日本出版社 2019年 1500円

みどりの公園の トイレには 
ゆうれいが でるという
うわさが ある。


幽霊が出るなんて、どうせ ただの噂だ。大丈夫 怖くない・・・

こういう怖い絵本、どうなんかなって思う時もあるのですが、
人間、なんとなく危ない場所ってところに近づかないようにする力も
無事生きていくのに、必要なことではないかと思うのです。

対象 3-4歳頃から? ちょっとあんまりちいさいとおねしょしちゃうかも?


目次

TOPへ  紹介本  おとなの絵本  こどもの絵本  本屋さんの紹介


information

20191213