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2018年発刊の絵本から  

ぼく おたまじゃくし

  • 田島征三 佼成出版社 1300円 2018
  • のはらに ちいさな いけが あります。
  • ぼくは、おたまじゃくし。
  • これから かえるになるんだ!
  • ぼくだけ あしが はえてきません。
  • たくさん いる おたまじゃくしのなか 1ぴきだけあしがありません。
  • あら?間違い探しのように 探すと1っ匹だけ、つるんとしています。
  • あとがきから 写してみます。
  • あとがき
  • 小学校に上がる年の早春、ぼくは田んぼに水を引く用水路で
  • おたまじゃくしを何匹かすくい上げ、家に持ちかえり、外の水槽に入れて飼っていた。
  • その中にナマズの子どもが混じっていた。
  • おたまじゃくしたちはやがてカエルになり、飛び出していったが、
  • ナマズはいつまでもそのままだった。
  • この絵本の主人公のナマズがそうであるであったように、
  • ヒトも自分の本当のことがわからない。
  • でも、いつか自分の価値に気付いて、自立していくのだ。
  • ところで、ぼくはナマズが大きくなるまで飼い続けたが、
  • ある大雨の夜、水槽の水があふれて、どこかに逃げて行った。
  • そのナマズは今でも、雨の中の草むらを川に向かって逃げ続けている。
  • ナマズはぼくの想いの中から逃げ出して、ついに絵本になった。
  •                          田島征三

  • 炎をきりさく

    • フランシス・ポレッティ クリスティーナ イー 作 スザンナ チャップマン絵 渋谷弘子 訳 汐文社 1800円+税 2018 年
    • 炎をきりさく風になって ボストンマラソンをはじめて走った女性ランナー

     のお話です。
  • 今では毎年12000人以上の女性画参加するボストンマラソン。
  • 50年前には、女性は参加することができませんでした。
  • 走ることが好きなボビー・ギブという女性が、女性の参加を許可しないとうボストンマラソンを
  • 家族の協力の元、男装して参加し、走りぬいたお話です。
  • ここから、ボストンマラソンの新し道が生まれました。
  • 対象は年長さんからでしょうか。

もみじのてがみ もみじのてがみ

  • きくちちき 小峰書店 1600円  2018年 10月初版 2021年4刷

ニャンコ どこにいった?

  • よこた だいすけ 少年写真新聞社 1400円  2018年 7月
  • あかがいちばん

    • キャシー・スティンイン ぶん ロビン・ベアード・ルイス え ふしみ みさを やく
    • ほるぷ出版 1200円 2005年初版 2018年改訂版第2刷発行
    • 裏表紙より
    • おかあさんは わかってくれないけど、
    • あかは とってもすてきな いろなの。
    • あかいくつしたを はくと
    • たかく とべるし、
    • あかい パジャマは おばけを
    • おいはらってくれる。
    • だれが なんて いったって、
    • わたしは あかが だいすき。
    •  
    • 子どもの世界を見事にえがききった、
    • カナダのロングセラー絵本。
    •  
    • 1982年カナダで刊行されたベストセラー。
    • わたしは あかい くつしたが いちばん すき。
    • なのに おかあさんは「こっちの くつしたにしなさい。そのワンピースには しろのほうが あうでしょ」っていうの。
    •  
    • 主人公の女の子は、赤が好き!大好き!
    • でも、お母さんは、その水色のワンピースには、白の方が似合うわよっと。
    •  
    • 女の子とお母さんの 会話で話は進みます。
    • 女の子は 赤の靴下がいい 赤の上着がいい 赤の長靴がいい 赤の手袋がいいと言います、、、。
    • そこには、ワンピースに似合わない赤い靴下と似合う白い靴下があります。また雪の寒い日に、温かくない赤の上着と温かい別の色の上着があり、赤の雨用の長靴と別の色の雪用の靴があり、破れた赤い手袋と温かい破れてない茶色の手袋があるのです。
    • 毎回、お母さんの言う意見の方が正しく、女の子の気持ちは、受け入れてもらえません。
    • おかあさんは正しい。でも、女の子は、赤が大好きなのです。
    • 正しい事と、うれしいことは違う。
    • 正しい事と、元気が出ることは違う。
    • 正しい事と、「好き」とは別次元。
    •  
    • おかあさんに読んで頂きたい絵本の一つです。
    •  

      はやく ねてよ

      • あきやま ただし作・絵 岩波書店1300円 1994年 2018年24刷 
      • こんやは なんだか ねむれません。
      • で、始まります。あきやま ただしさんの絵本で、おもしろおかしくない絵本はありません。
      • 3から5歳の男の子は、けらけらと笑ってやっぱりねないかも。

      ねこは まいにち いそがしい

      • ジョー・ウィリアムソン 作・絵 いちだいずみ 訳 徳間書店 1600円 2018年
      ぼくはねこ。まいにち とっても いそがしい。あさから ばんまで かぞくの ために、
  • いろんな ことを してあげてる。
  • あのひとたち、ぼくがいないと だめなんだ。
  •  
  • えらそうなのに、にくめない!仕事も遊びもいっしょうけんめいなので、家族が大好きなねこの、
  • いそがしい一日を描いた楽しい絵本。
  •   表紙裏 より

おうさまが かえってくる 100びょうまえ!

  • 柏原 佳世子 えほんの社 1400円 2018年 2020年3刷

おばあちゃんの おくりもの

  • キャリー・ガラッシュ文 サラ・アクトン絵 菊田まりこ訳 WAVE出版 1400円 2018年
  • 帯から
  • アリーのだいすきなもの
  • おばあちゃんと
  • おばあちゃんがつくってくれた ちびうさぎ
  • うまれたときから ずっといっしょで
  • このさきも ずっといっそだと おもっていたけれど、、、。

まんまる だあれ

  • いまもりみつひこ 文・切り絵 アリス館 1300円 2018年
  • 丸って見てるだけで、ほんわかしますよね。
  • 表紙を開けると、黄色い丸、まんまるだあれ
  • まためくると 真っ赤な大きな丸がひとつ 
  • まんまるまんまる まんまる だあれ
  • 次のページには 真っ赤な丸にいくつかの楕円形の白く点々があって 
  • ななつの もようがでてきたよ まんまる だれだか わかるかな
  • ページをめくると
  • ことことこと
  • あしがでてきて うごいてる
  • まんまる せなかの てんとうむし
  • いまもりみつひこ とあるとちょっと気がつきませんでしたが、今森光彦とあれば
  • あの有名な写真家で 昆虫学者?で。「わたしの庭」や「やあ 出会えたね シリーズ」の昆虫の絵本を出している方です。
  • この絵本は2歳くらいから、楽しめると思います。
  • ねずみのペレスと 歯のおはなし

  • アナ・クリスティーナ・エレロスさく ビオレタ・ロピスえ 大澤千加やく
  • ロクソン社 1650円 2018年
  •  
  • むかしむかし大むかしのこと。こどものはがぬけると、あたらしいはをもってきてくることをしごとにしているねずみがいました。
  • 歯の山の上に立っているねずみのこの絵。得意げじゃありませんか。
  • 楽しいストーリーの始まりです。
  • オレゴンの旅

  • ラスカル文 ルイ・ジョス絵 山田兼士訳 1500円 2018 年
  • やがて大人になる子どもたちと かって子どもだった大人のために 待望の復刊 と。
  • 歯のえほん

  • エドワード・ミラー作 千葉茂樹訳 光村教育図書 1400円 2018年
  •  
  • あかんぼっかん


    ザ・キャビンカンパニー 偕成社 1500円 2018年
    ちいさな しまの かざんから ぼっかーーーんとうまれた、おおきな あかちゃん。
    島の火山が噴火し、また、静かな島へ成長する様子が、描かれています

    ザ・キャンパニーは阿部健太朗、吉岡紗希の二人組のユニット名。
    有名な絵本には、「しんごうきピコリ」鈴木出版2015年日本絵本読者賞受賞があります。

    ザ・キャビンカンパニーに興味のある方は↓へ
    ホームページ http://cabin8cabin.web.fc2.com

    鹿踊りのはじまり

    鹿踊(ししおど)りのはじまり
    宮沢賢治作 ミロマチコ絵 miki house 1500 円 2018年



     鹿踊(ししおどり、しかおどり)は、江戸時代南部氏領(盛岡藩陸奥国領)、および、伊達氏領(仙台藩一関藩の陸奥国領、および、宇和島藩伊予国領)、すなわち現在の岩手県宮城県、そして愛媛県宇和島市周辺で受け継がれている伝統舞踊。

     岩手県花巻地方では、鹿の頭を思わせる「頭」を頭にかぶり、白い房をつけた2本ののぼりの様な棒を背中に立てて、踊るそうです。
     今では、毎年、宮沢賢治の命日の9月21日に花巻市で行われる賢治祭でも、「鹿踊り」が踊られているそうです。
     岩手のはなまき空港に、「太鼓踊系」の八ツ鹿踊 という壁画があり、様子がわかります。

    ミロマチコは、2012年「オオカミがとぶひ」「てつぞうはね」「オレときいろ」「つちたち」など多くの絵本を出しています。
     天才的な現代の作家が、宮沢賢治作の「鹿踊り」のお話を、絵本にしてくれました。

    みんな星のかけらから

    ジーン・ウィリス文 ブライオニー・メイ・スミス絵 石井睦美 訳

  • ちいさかったころ、わたしは、
  • きらきらひかる星ほしみたいな 
  • スターになりたかったんだ。
  • みんながいった、おねえちゃんはスターだって。
  • でも、だあれも、わたしをスターだっていってはくれなかった。
  • そんな私に、ある晩、おじいちゃんが教えてくれました。
  • 星の成り立ちと、「おまえもスターなんだよ。」ってことを。
  • わたしの森もり

  • アーサー・ビナード文 田島征三 絵 くもん出版 1400円 2018年
  • アーサー・ビナードさんと言えば、「くうきの かお」「ここがいえだ ベン・シャーンの第5福竜丸」。意外なところで、きゅーはくの絵本 「はらのなかのはらっぱで」。
  • 最近の作品では。「ダンデライオン」「なすず このっぺ?」などが。
  • アメリカ合衆国ミシガン州生まれ。大学卒業後、来日され、日本語で詩作を始めた方だそうです。
  • 田島征三さんも有名な絵本作家で、たくさん作品がありますが、私がで一番好きなのは、「とべバッタ」、深いなと思ったのが「ガオ」です。
  • 田島征三氏の「絵本と木の実の美術館」が新潟十日町市鉢集落にあり、アーサー・ビナードさんが田島氏からの誘いを受け、鉢集落に2年ほど通い、その雪国の四季と暮らしを体験しながら、田島征三氏とコラボして生まれた絵本がこの「わたしの森に」だそうです。
  • 森のマムシの立場からの絵本です。読んであげるなら、年中さんくらいから?
  • とろ とっと

    文 内田麟太郎 絵 西村繁男 くもん出版 1300円 2018年
  • この二人の組み合わせ、間違いはありません。
  • 以前に出版されている、「むしむしでんしゃ」「おばけでんしゃ」「がたごと がたごと」などは、男の子が嬉しそうに、絵本を食いいるように、見つめます。
  • 西村繁男さんのどうぶつシリーズも優しくて、親しみやすい絵本です。
  • 「バルバルさん」「どうぶつサーカスはじまるよ」もすでに、名著?の部類ではないでしょうか。
  • 乾栄里子 西村敏雄絵 福音館書店 800円 2003年こどものとも
    2008年 2014年18刷
  • 西村敏雄 福音館書店800円 2006年 2009年 2015年13刷
  • はなびのひ

  • たしろちさと 佼成出版社 1300円 2018年6月
  • 表紙の裏から
  • きょうは まちにまった はなびたいかい。
  • 「ぼんちのおとうちゃんに にぎりめし とどけてやっておくれ」
  • はやく よるに ならないかと たいくつしていた ぼんちは、はなびしょくにんの おとうちゃんに やしょくを とどけに でかけました。
  • すると、それを みた まちの みんなが、、、、。
  • たしろちひろさんの絵本で、私が好きなのは、「おんがくかいのよる 5ひきのすてきな ねずみ 」です。
  • まいごのたまご

    アレックス・ラティマー作 聞かせ屋。けいたろう訳
    角川書店 1400円 2018年


    きのうをみつけたい!

    アリソン・ジェイ作絵 蜂飼耳 訳 
    徳間書店 1800円 2018年

    きのうは たのしかったな。もういちど きのうに もどりたい!

    昨日に戻りたい孫に、おじいちゃんが楽しかった日を語ります。英国の絵本作家 アリソン・ジェイが、未来への希望を描いた絵本です。
    鉢飼耳は、1974年、神奈川県生まれ。「うきわねこ 絵牧野千穂」で、絵本作家として有名。詩人であり、翻訳家であり、作家です。

    おともだち たべちゃった

    ハイディ・マッキノン さく なかにし ちかこ やく
    潮出版社 1400円 2018年

    あのくも なあに?

  • 富安陽子 文 山村浩二 絵 福音館書店 900円 2018年 2019年2刷
  • 山村浩二さんの絵の絵本では、
  • などが有名です
  • すずちゃんののうみそ

    竹内美奈子文 三木葉苗絵 宇野洋太監修 岩崎書店 1600円 2018年 2019年3刷

    ねこ でんしゃ

    山口マオ 交通新聞社 1300円 2018年

    山口マオさんと言えば
    わにわにおふろ ですね。わにわにシリーズが有名です。

    ねずみさんちのはじめてのクリスマス

    キャサリン・ビーナー文 マーク・ビーナー絵 まえざわあきえ訳 徳間書房 1700円 2018年

    帯の裏から
    さむい さむい ふゆに、とうさんねずみと かあさんねずみと 17ひきの こねずみたちが ゆかしたの あたたかい へやに ひっこしてしました。
    あるばん とうさんねずみと かあさんねずみは、たくさんのひとたちが うえの いえに あつまって パーティーをするのをみて・・・?

    ねすみの家族の目線から クリスマスを描いた、読み聞かせにぴったりの絵本。

    あめだま

    ペク・ヒナ 長谷川義史 訳 ブロンズ新社1500円 2018年8月


    あおいアヒル

    さく・リリア やく・前田まゆみ 令和元年 主婦の友社 1300円

    ルイーズ・ブルジョワ 糸とクモの彫刻家

    エイミー・ノヴェスキー文 イザベル・アルスノー絵 河野万里子 訳
    西村書店 1800円 2018年10月

    マッチうりのしょうじょ

    アンデルセン童話より やなぎや・けいこ文 町田尚子 絵 1400円+税 フレーベル社 
    発行日: 2018年11月15日 ISBN: 9784577046814  28×22cm・34ページ


    町田尚子さんと言えば、「ネコヅメのよる」ですね。
    これが、おなじ絵かきさんの絵とは。
    びっくりです。
    昭和生まれの人には、まっちうりの少女は、常識的な本ですが、
    平成、令和生まれの子は、本で出会う事が少ないかも。
    そういう意味でも、絵本としての
    「マッチウリの少女」は貴重ですね。
    「マッチ」から、説明しなくていけない時代にはなりましたが。
      
     


    かべの むこうに なにが ある?


    ブリッタ・テッケントラップ作 風木一人 訳 BL出版 2018年 2019年3刷 1600円

    おおきな あかい かべが ありました。
    どこまでも ずうっと つづいていました。


    どこから どこまで つづいているのか、
    だれが いつ どうやって つくったのか、
    しっているものは いませんでした。
    そんなこと、きにするものさえいないようでした。

    でも、しりたがりの ちいさなねずみは ちがいました。
    「ふしぎだな、きになるな。
    かべのむこうに なにが あるんだろう?」


    ブリッタ・テッケントラップは、ベルリン在住のドイツ生まれの作家。
    主な作品に「いのちの木」ポプラ社、「手と手をつないで」BL出版、「モグラのねがいごと」BL出版、「おなじそらのしたで」ひさかたチャイルド、があります。

    いたずらトロルと音楽会



    アニタ・ローベル作 安藤紀子やく ロクリン社 1600円 2018年

    本文から
    むかし、村むらまわりの音楽隊おんがくたいがありました。
    チューバ、トロンボーン、チェロとトランペットの4人にんと、フルートの賞ねんしょうねんの5人組にんくみでした。毎日まいにち、日ひの出でとともにおき、一日いちにちじゅう楽器がっきをかきなでながら、あちこちまわっていました。


    帯から
    あるところに旅まわりの5人組の音楽隊がありました。あちこち演奏してまわれば、どこでも大好評。国中で一番の腕前でした。ある夜、森で音楽隊が眠りこけていると、木の上からトロルが現れました。「こんな月夜に音楽画あれば」と、5人を起こそうと下のですが、疲れ切った音楽隊は、目を覚ましません。怒ったトロルは、大切な楽器に魔法をかけてしまいました。それ以来、楽器からはおかしな音しかでなくなってしまいました。音楽隊の5人はどうなってしまうのでしょう?

    くるみ割り人形

     くるみ割り人形
    赤くてちょっと13p*23pの縦長、表紙が布性でインテリア性の高い大人の絵本です
    (表紙が著作権保護コンテンツ指定でをご紹介できないのが残念)

    E.T.A.ホフマン作 サンナ・アンヌッカ絵 小宮由訳 アノニマ・スタジオ
    KTC中央出版 2600円 2018年

    クリスマスを前に、、、。旅の隙間時間に、、、。
    忘れていた「くるみ割り人形」を思い出してみませんか。



    わたしたちだけのときは

    • デヴィッド・アレキサンダー・ロバードソン 文 ジュリー・フシット 絵
    • 横山和江 訳 岩波書店 1400円 2018年 
    •  カナダの先住民の一つクリー族のおばあちゃんが、小さいころ
    •  ヨーロッパから移り住んで来ました。
    •  ヨーロッパからカナダにやってきた人びとは、先住民の文化を否定して、無くそうとしました。
    •  おばあちゃんが話してくれた、小さな抵抗の物語
    •  カナダ総督文学賞(児童書部門)受賞
    • 小学低学年から?
     
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20240622