男の子は、見知らぬ世界に向かい、好奇心旺盛に、危険な世界へ進む。
それに対し、女の子は自分からではなく、おつかいという形で、危険な世界へ進む。
そういう説明をしていた人がいた。
確かに。
腕力もない者が、守ってくれる人なしに、外を歩くのは怖い。
「オズの魔法使い」は、竜巻という偶然に巻き込まれ、女の子が冒険に出ちゃったお話。
うみのむこうは |
五味太郎 絵本館 1979年初版 2002年18刷 |
たびだちのとき |
エリック・バテュ作絵 木坂涼 文 フレーベル館1200円 2004年 |
チムとゆうかんなせんちょうさん |
エドワード・アーディゾーニさく せたていじ やく 福音館書店 2001年 2003年4刷 |
こすずめのぼうけん |
ルース・エインズワース作 石井桃子訳 堀内誠一画 福音館書店 1976年こどものとも 1977年こどものとも傑作集 2013年73刷 |
ジョンのふしぎなぼうけん |
ラッセン・ホオーバン作 パトリック・ベンセン絵 永田徹子 訳 金の星社1300円 1995年 |
あこがれの星をめざして |
R・ホーバンぶん P・ベンソンえ 久山太市やく 評論社 1500円 1999年初版 |
ぼく、ひとりでいけるよ |
リリアン・ムーア ジョーヤ・フィアメンギ絵 神宮輝夫訳 偕成社 1000円 1976年 2015年82刷 |
ヤマネコ毛布 |
山福朱実 復刊ドットコム 2000円 2015年 |
とおい ところへ いきたいな |
モーリス・センダック じんぐうてるお 冨山房1100円 1978年 2010年9刷 |
オズのまほうつかい |
フランク・ホーム 木坂涼 文 朝倉めぐみ絵 フルーベル館1280円 2016年初版 |
ちいさいタネ |
エリック・カール ゆあさ ふみえ やく 偕成社 1990年 2007年33刷 |
ママー、ポケット! |
デヴィッド・エズラ・シュタイン作 ふしみ みさを訳 光村教育図書1200円 2018年 |
やまねこのおはなし |
どいかや きくちさき:絵 イースト・プレス1600円 2012年 |
しらないまち |
田島征三 偕成社 2006年 1400円 |
バスをおりたら |
小泉留美子作絵 ポプラ社 2004年 2005年2刷 |
くんちゃんのだいりょこう |
ドロシー・マリノ 石井桃子訳 岩波書店1000円 1986年 2011年24刷 |
かべの むこうに なにが ある? |
ブリッタ・テッケントラップ作 風木一人 訳 BL出版 2018年 2019年3刷 1600円 |
太陽たいようのしずく |
エリック・バトゥー作 那須田 淳訳 講談社 2008年 1500円 |
あいであ |
こうのあおい KTC中央出版 2016年 1500円 |
男の子って、旅に出るように、出ていくときが。
「ヤマネコ毛布」の主人公、ヤマネコ。
1ページに目に、目を見開いた猫の顔。そして、
ヤマネコが、ハリネズミに いいました。
「たびに出ようとおもう。」
もうきめた というかおです。
で始まります。
今まで過ごした森の生活に区切りをつけ、旅に出ようとする、ヤマネコ。
旅に出るヤマネコと別れることになる、ハリネズミ、サル、クマのかあさん、おおきなトラ、カワウソ、オオカミ、トリたち、ノウサギ、シマリス、チョウチョたち。
旅立つ人と、送る人。いつの時代も続く、テーマです。
山福朱実さんの版画と独特の色使いが、優しい気持ちを伝えてくれます。
こんな素敵な絵本を、復刊してくださった、復刊ドットコムさん。
ありがとうございます。
田島征三 偕成社 2006年 1400円
きょうは えんそく 「おべんとうわすれている!」
いもうちが はだしで とびだしてきた。
ぼくは バスに のりおくれてしまった。
でも すぐ うしろから
だれも のっていない バスがきたので、
そのバスに のったんだ。
いきさきが ちがってたみたいで・
ぼくは「しらない まち」で
バスを おりた。
みちを あるいえいると、
たんぽぽの こどもたちも
あるいていた
しらないまち 田島征三
このスタイル、びっくりですよね。
しらないまち という 題の前に
お話が始まっています。
ナンセンス絵本?
田島征三氏の絵本で、ほかに代表作「しばてん」があります
小泉留美子作絵 ポプラ社 2004年 2005年2刷
この主人公の 女の子 家から学校が遠いけれども 歩いて登下校。
夏のある日 学校の帰り ついに とうとうバスにのりました。
しかし、思っている方向と違いバスに乗ったようです。
あわててバスをおりますが、来たことのない場所です。
そういう経験ってありませんか?
「オズの魔法使い」という題の絵本は、何冊かありますが、話がが長いです。
でもこの「オズの魔法使い」は、話が簡潔。でも、ちゃーんと、内容はしっかり。
お子さんにお勧めできるこの「オズの魔法使い」です。
あの、長い長い冒険が、この1冊でわかっちゃいます。
絵本って、不思議ですね。
大人向きの「オズの魔法使い」は、
L.フランク ボウム, リスベート ツヴェルガー
をどうぞ。
ブリッタ・テッケントラップ作 風木一人 訳 BL出版 2018年 2019年3刷 1600円
おおきな あかい かべが ありました。
どこまでも ずうっと つづいていました。
どこから どこまで つづいているのか、
だれが いつ どうやって つくったのか、
しっているものは いませんでした。
そんなこと、きにするものさえいないようでした。
でも、しりたがりの ちいさなねずみは ちがいました。
「ふしぎだな、きになるな。
かべのむこうに なにが あるんだろう?」
ブリッタ・テッケントラップは、ベルリン在住のドイツ生まれの作家。
主な作品に「いのちの木」ポプラ社、「手と手をつないで」BL出版、「モグラのねがいごと」BL出版、「おなじそらのしたで」ひさかたチャイルド、があります。
ドロシー・マリノ 石井桃子訳 岩波書店1000円 1986年 2011年24刷
ある日ひ、おかあさんぐまと おとうさんぐまと
子こくまのくんちゃんが さんぽにでかけました。
「もう そろそろ ふゆごもりの きせつに なったね。」
と、 おとうさんぐまが いいました・
「ほんと、こんなに さむくてはね」
と、おかあさんぐまも いいました。
こうのあおい KTC中央出版 2016年 1500円
絵本の帯より
へいわな村に、ある日 おこった できごと。
どううつたちが
みんなで かんがえた
あいであ とは?
文字数は少ないですが、年少さんでは、
「アイデア」を考えるというお話、難しいかも。
絵は、ほんわかとしていますが、色と形で、お話が伝わります。
読んであげるのなら、1対1が向いています。
読む人、見る人が、ストーリーを育める絵本です。
こうのあおいさんの絵本と言えば、
ふゆ
どちらの絵本も、作者に、ほのぼのとした色使いが、
読む人の心を優しくしてくれます。